実験スピリッツ

経済・市場・思想の陰謀論をまとめます(ネタ要素強め)

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【実験】なんでもない話をできるだけ怖く紹介する。

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先日、和歌山県を1人旅してきたんですよね。高野山でお寺をぶらぶらと参拝してきた訳です。まだまだ9月中旬で暑い日が続いてました。

しかし高野山は標高約1,000m前後で高いものですから、ひんやりとしてなんだか「ぶるっ」とくる。しかもお墓が20万基もありますからね。その雰囲気は凄く神秘的です。

「いや~これはパワースポットだね。」とひとりつぶやきながら散策していました。しかし、どうやら時間が立ち過ぎてしまった。

「あれー、もうこんな時間か。」辺りはもう日が沈みかけて暗くなってきている。宿なんて取っていなかったもんですから、急いで探すもやっぱり手遅れ。急いで下山しながら宿を探し始めました。

なんとか見つかったのが、街のはずれの古いビジネスホテルなんですね。へとへとになりながら午後9時頃になんとか着いた。でも建物自体なんだか古くてボロボロ。壁がはげ落ちている。一昔前のビジネスホテルという感じで、雰囲気は暗い。

「まあーいいさ」と関係なしに入っていきます。しかしやっぱり中もボロボロ。天井は一部のパネルが落ちて、電気の線がびろーんと出てしまっている。廃墟のような雰囲気をまとうホテル。

しかも平日だったものですから、ぼくの他に宿泊者はあまりいないようです。「しーん」として静かです。案内された部屋は4階だったものですから、古そうなエレベーターを待って乗りました。年期の入ったエレベーターで「閉」ボタンがない。1m×1.5mぐらいの凄く狭いエレベーターです。「ずずーっ」とゆっくり上昇していく。

「チーン!」大きな音がなった。「ずわっ」と扉が開いて廊下が見えた。「うわっ暗いなぁ」そう思いました。奥に行くほど暗くなっています。「とっとっとっ」足音が響く。薄暗い廊下を歩いて自分の部屋に入りました。

部屋もやっぱり古い。なんだかほこりっぽい臭いがする。ぼくは疲れていたので「どさっ」と靴下まで脱いでベットに横になった。天井はたばこのヤニで黄色くなり、シミの模様が見えます。なんだか気味が悪いな~と思いました。

ここへきて、どうやらお腹がすいてきた。急いで高野山を下山して、一直線にこのホテルに向かったので晩飯を食べていなかったんですね。

起き上がってもう一度、街の方へ出て「和歌山ラーメンでも食べに行こう。」そう思いました。暗い廊下を歩いてエレベーターを待った。エレベーターが6階の表示になっている。「ああやっぱり誰か宿泊者はいるんだ。そりゃそうか」

「チーン!」音が鳴って扉が開いたと同時に入ろうとした。

「うっ」見ると髪の長い若者の女性が2人乗っている。驚きながら「すみません」といいながら乗り込む。しかし女性2人はこっちをじ~っと見たきり何も言いません。気味が悪い。

狭いものですから、3人も乗るとぎゅうぎゅうです。「○×#■&*#☆」わけの分からない言葉を女性が発しました。「はっ」として、なんだ中国人だったのか。と思いました。

しばらく街を歩いて、ラーメンを食べてお酒を飲んみました。十分満喫してから深夜0時ごろ、外から見ると真っ暗なホテルに帰ってきました。

4階に上がって暗い廊下を「とっとっとっ」歩いていく。部屋の扉をあけようと鍵を差して回す。「がちゃ」開かない。周りは「しーん」として暗い。もう一度やってみる。「がちゃ」鍵が開いた感触がありますが、扉は開きません。

「あれ?」なんだかいや~な予感がします。じわ~っと汗が出てくる。部屋は間違ってないし、さっきまで鍵も使えていた。「がちゃがちゃがちゃ」全然開きません。

「しーん」と静まりかえった暗い廊下で「がちゃがちゃ」と扉をいじるアラサ―の姿は「怪しすぎる」の一言ですが、そんなことに構っている暇はありません。どうやっても開かないのです。

一度、1階まで降りてフロントに言うしかありません。しかし、深夜ですからフロントに誰もいません。呼び鈴を鳴らします。「ちーん!」と音が響き渡ります。「しーん」として反応がありません。「ちーん!」反応がありません。

薄暗いロビーでアラサ―が1人呼び鈴を「ちんちん」鳴らす姿ほど悲しいことはありませんが、必死ですから関係ありません。

調子に乗って呼び鈴が「ちんちんちん、ちんちんちん、ちんちんちんちんちんちんちん」と三三七拍子で鳴り響いたころ、ようやくアロハシャツを着た兄ちゃんがやってきました。この雰囲気でアロハシャツの意味が分かりませんが今のぼくにつっこむ余裕はありません。

うんざりしているぼくは「扉が開かなくなったんですが。」と言いました。

その一言で全てを理解したかのような兄ちゃんは大きくうなずき「行きましょう」と言ってきました。

エレベーターで「ぎゅうぎゅう」になっている中「うぃーん」と音を立ててゆーっくり上昇している。兄ちゃんが「すみません、また開かなくなってしまいましたか~。」ぼくは「また?なんですか?」兄ちゃんは手で口を抑えて「あっ、いや、また、なんです」ベタに隠すのが下手な兄ちゃん。

もはや慣れた感じで暗い廊下を「とっとっとっ」歩いていく。ぼくらは扉の前で鍵を渡し、兄ちゃんに全てを託します。

ぼくは「なんでなんですかね~?」兄ちゃんは「なんででしょうね~。まあよくありますから。」ぼくは「よくあるんですか?」兄ちゃんは手で口を抑えて「あっ、いや、よくあるんです。」

ベタなやり取りを2回もやってしまいました。

しかし、今回の扉は非常に厳しい模様。「がちゃがちゃがちゃ」鍵を開けるには角度とタイミングが難しいそうで、この部屋の鍵はいつもと勝手が違うそうだ。祈るぼく。鍵を回し続ける兄ちゃん。

ホテルの暗い廊下で人知れず男二人の負けられない戦いがここにありました。その時、ぼくは「はっ」として、自分の背後に何者かの気配を感じました。

なんだかジョン川平の実況が聞こえてきたような気がしたのです。

10分ちょっとが経過して「がちゃり」いつもと違う音が暗がりの廊下に響き渡ります。「ぎぃぃ~」扉が開きました。「やりました~!」ふたりはこの戦いですっかり心を開いていました。

ぼくは「ありがとうございます」と言って、兄ちゃんは「すみませんでした」と言いました。

扉一枚の重さを痛感しましたがこれも良い経験です。

なんにしても良かった。

疲れ切った私は入ってすぐのベッドの方に目をやりました。

なんとそのベッドに血の跡が!

うぅ~!っと悲鳴をあげました。

ぞわぞわ~っと鳥肌が立った。

さっきは何も気にせず部屋に入りましたが、今、真っ白なベッドカバーに10センチ角くらいの範囲で赤い血痕が付いています。

真っ赤というより、なんだか擦れて膿が出ているような黄色が混じった血痕です。

やはり鍵が壊れていたのではなく、何かが扉を閉めていたのではないか。

だって、鍵は確かに開く感覚はあったのです。

しかし、何故か扉は開かなかったのです。

それはまるで、反対側から誰かに抑えられているような感覚でした。

やっぱり何かこのホテルにはあるんだと確信した瞬間です。

すーっと血の気が引いていきました。

しかし次の瞬間、

「ああ、足怪我してたからさっき寝転がったとき自分の血がついたんだ」

と、気がつきました。

怪談話なんてこれをアレンジして少し盛ったらできそうですね。

以上です。長々とお付き合いありがとうございました。